校長あいさつ (第25代校長 宮城 洋之)

校長あいさつ (第25代校長 宮城 洋之)

 長年にわたって「当たり前」とされてきた学校のスタイルや教員の働き方に対して様々な面から見直しの議論が活発に行われるようになったのは、数年間にわたって続いた新型コロナウィルス感染症の「功」の部分と言えるのかもしれません。それは、教育という「物語」の中で大切にされてきたものや美徳とされてきたものが、見方によっては守旧的な固定観念であったり、合理性を欠いた無理・無駄の正当化であったり、ひょっとしたら教員の自己満足に過ぎなかったりするのではないかという、根本的な問い直しの視点を得たことにもなるのかもしれません。

 予測困難な時代にあって、山積する教育課題に私たちが取り組んでいくためには、何をこそ学校教育の本質として捉え、実践化するかという教育思想(ポリシー)に基づいた具体的なビジョンが必要です。そのためにも「当たり前」をあらためて問い直してみるフラットで柔軟な思考と、○か×か、0点か100点かという二択に囚われずに、「より良い△」や「合意できる60点」を見出そうとするしなやかな姿勢が今こそ求められます。

 未来に描く一中の姿に向けて第一歩を踏み出す、令和6年がその起点となることを目指し、チーム一中としての新たな教育活動を展開します。

更新日:2024年12月04日 08:40:49